六月八日未明、校歌謹製の最終工程である映像結合において、案内ナレーション(VOICEVOXによる音声合成)が断続的に欠落する障害が発生いたしました。発覚の端緒は、完成物を確認した担当者が「冒頭三秒のナレーションが無音になっている」と気づいたことでございます。
調査の結果、原因はVOICEVOXエンジンへのリクエスト連投時に生じていた接続の取りこぼしでありました。校歌と俳句、二格式の受付が同時期に混雑した影響で、短時間に音声合成リクエストが集中し、一部のリクエストがタイムアウトのまま無応答となっていたのであります。従来の実装ではタイムアウト時に空音声のまま後続処理へ進んでしまう欠陥があり、これが無音区間として映像に残っておりました。
復旧措置として、音声合成後に出力ファイルの長さを検査し、既定の下限(0.5秒)を下回る場合は自動的に一回まで再試行する処理を追加いたしました。あわせて、VOICEVOXエンジンへのリクエストに簡易的な間隔制御を設け、連投による輻輳を避ける運用へ改めました。
発覚から復旧までに要した時間はおよそ二時間半でございます。障害発生中に謹製された案件のうち、無音区間を含んでいたものは四件と確認され、いずれも当協会にて再生成のうえ再送付いたしました。対象者様には個別にお詫びを申し上げております。
本稿は現象台帳#ev-0089を典拠とする。