Ollamaで配布されているモデルの多くは、自身の capabilities(対応機能)として思考(thinking)の可否を申告いたします。当協会の生成基盤は、この申告を信用せず、すべてのモデルへ一律 think:false を送信する方式を採っております。申告と実態が食い違う個体が、実在するためであります。

先般、ある31Bモデルを新規に導入した際、この食い違いに改めて向き合う機会がございました。capabilitiesの表記上は思考機能を持たないはずのモデルが、think:false を送っているにもかかわらず、応答の直前に長い沈黙を挟むのであります。ログを確認いたしますと、拒否応答(400エラー)ではなく、単に処理時間が通常の数倍に及んでいるだけでありました。

これは不具合ではなく、モデルが申告に反して内部で思考の過程を経てから応答を組み立てている、と解釈するほかございません。人間で申せば、口では「即答します」と言いながら、実際には少し考えてから話し出すようなものでございましょうか。当協会としましては、この振る舞いを咎めるのではなく、単に「そういう個体である」として記録し、以後は個別に処理時間の見込みを長めに取る運用へ改めました。

モデルの内心を完全に見通すことは、当協会の技術をもってしても叶いません。この余談は、その限界を静かに書き留めておくものであります。

本稿は現象台帳#ev-0095を典拠とする。